ファンド投資型クラウドファンディングとは?
ファンド型クラウドファンディングは、主に事業者が既に開発・提供している商品・サービスを一般販売していくにあたり、匿名組合契約によるファンドを組成し、支援者がそのファンドを通じて資金提供を行うものです。
支援者は対価として、売上の状況に応じた「分配金」、及びその事業に係る「特典(商品・サービス・割引など)」を受け取ることができます。
主な特徴
- 「分配金」と「特典(商品・サービス・割引など)」の両方を受け取ることができます。
- 「分配金」については、匿名組合契約に売上計画とそれに基づく分配割合が予め記載されており、実際の売上に応じて「分配金」が決まります。
- 金融商品取引法の規制を受けます。クラウドファンディング運営会社はファンドに関する募集又は私募の取り扱いを可能にするため、”第二種金融商品取引業”、又は”第2種少額電子募集取扱業”の登録が必要になります。
- 当該形態では、「ミュージックセキュリティーズ」が最大手であり、ソニー銀行も取り組んでいますが、上記の通り運営会社側に相応の体制整備が必要なため、運営会社は多くはありません。
主なクラウドファンディング運営会社
ミュージックセキュリティーズ
「ミュージックセキュリティーズ」は、小口から出資可能なインパクト投資プラットフォーム「セキュリテ」を運営しています。
「セキュリテ」は、1口数万円から出資が可能であり、運用期間は1年~2年程度が多くなってます。
最近は、持続可能な開発目標(SDGs) 17項目をファンド審査の評価項目に入れており、経済的なリターンを求めるだけではなく、それぞれの地域で抱える課題や貧困や環境などの社会的な課題に対して、出資を通じて解決しようとする、経済的な価値と社会的な価値の両方を追求する新しい投資の仕組みを目指しています。
・「分配金」に加えて、「特典(商品・サービス・割引など)」も受け取り可能
・募集期間が半年~1年程度と長く、運用期間も含めれば、比較的中長期の投資となる
★ミュージックセキュリティーズのサイトはこちら https://www.securite.jp/
Sony Bank GATE
「Sony Bank GATE」は、ネット銀行であるソニー銀行が2017年から開始したファンド投資型クラウドファンディングです。
プロジェクト数は、約5年で34件(2022年2月時点)と決して多くはありませんが、1つ1つの案件が支援者に対して極めて丁寧かつわかりやすく事業紹介されています。
・「分配金」に加えて、「特典(商品・サービス・割引など)」も受け取り可能
・募集期間が半年~1年程度と長く、運用期間も含めれば、比較的中長期の投資となる
★Sony Bank GATEのサイトはこちら https://moneykit.net/visitor/sbg/